「二月は逃げる、三月は去る」の言葉通り、気がつけばカレンダーはもう三月の終わりを告げています。あんなに賑やかだった校舎は、今、静かに春の光を湛えています。

十七日に送り出した十八名の卒業生。彼らがいなくなった六年生の教室は、嘘のように静まり返っています。言いようのない寂しさがこみ上げてきます。後輩たちの目を見つめ、優しく、けれど誇りを持って手渡した「伝統のバトン」。全校が1upを目指した素晴らしい児童会でした。

そして、卒業式のあの日、涙を堪えながら真っ直ぐに前を見据えたあの瞳。素晴らしい姿をありがとうございました。

そして、職員室でもまた、一つの大きな区切りを迎えています。 長年、共に子どもたちの成長を願い、喜びも苦労も分かち合ってきた仲間との別れもありました。この職員室の窓から、私たちは何度も一緒に校庭を眺めてきました。 ある時は、白い息を吐きながらサッカーボールを追いかけていた子どもたちの熱気に目を細め、ある時は、金管バンドや児童会のバトンを繋ごうと奮闘する姿に共にエールを送ってきました。そんな当たり前だった光景が、少しずつ形を変えていきます。

ふと目をやると、校庭の桜が、私たちの感傷を知ってか知らずか、一輪、また一輪とほころび始めています。

足早に「去る」三月の寂しさを抱えたまま、それでもまた新しい出会いがやってくるのが学校という場所です。卒業生が残してくれた情熱、咲き始めた桜の花に、それらすべての「ありがとう」を重ねて、私たちはまた、新一年生を迎える準備を始めます。

この一年間、本校を温かく支えてくださり、本当にありがとうございました。